こんにちは、このサイトの案内役のもちこです。(もちこってだれ?)
「〇〇ちゃんって、お母さんみたい」
「一緒にいると落ち着く」
言われてうれしいはずなのに、なんだか恋愛の話からは外されたような気持ちになること、ない?
「お母さんみたいと言われる」で調べると、出てくるのは「彼氏のママにならないために、尽くしすぎをやめよう」「世話を焼きすぎない」というアドバイス。
ぽっちゃりについては、「包容力がありそう」「母性を感じる」という声もよく見かけます。
うん、尽くしすぎに気をつけるのは、大事なことだと思う。
「包容力がある」も、ほめ言葉として言われているんだよね。
でもね、ここにはあまり書かれていないことがあるの。
何もしていなくても、見た目だけで「お母さん」の役を当てはめられることがあるってこと。
そして、その役と、本当の自分がずれていることもあるってこと。
今日紹介するのは、チェルシムさんの体験談です。
小学生のころから「お母さんキャラ」と言われてきたチェルシムさんが、中学の部活で「チェルママ」と呼ばれ、思いがけない頼まれごとをしたお話です。
体験談:「チェルママ」と呼ばれた私が、その理由を聞くまで(チェルシムさん)
※チェルシムさんの体験談(当時の話)です。
「お母さんキャラ」と言われて
私は小学生の高学年の頃から太り始めたのですが、その頃から何故か同級生から「お母さんキャラ」と言われておりました。
明確な理由はわからないのですが、だいたい言われていたのは「チェルシムちゃんと一緒にいると落ち着く」や、「チェルシムちゃんといると安心する」といった、包容力をよく求められました。
が、しかし、私は息子を産んだ現在でも特に母性本能は強い方ではなく、むしろ弱い方だと思うんです。
息子以外の子供は基本的に嫌いだし(大人しい子なら大丈夫)、誰か困っていたら「助けてあげよう」なんて思った事ないし(むしろ気づきません)、「ダメンズ」と呼ばれる男性なんてもっての外で、滅べばいいのにとさえ思います。
そう、母性本能どころか、他人に全く興味がなく、且つ嫌いでした。
(…今もそこまで好きではないですね、無関心レベルです。)
なので、何故そんな私に母性本能を感じるのかわかりませんでした。
が、最近になって少し共通点のようなものがあるなと感じてきました。
それは、「たるんだだらしない体型」です。
現在私は産後3ヶ月で、かなりお腹まわりなどがたるんでだらしない体型ですが、当時も似たような体型をしていました。
今よりももう少しお腹まわりに張りがありましたが、まあ、あまり変わらないと言えば変わらないレベルです。
そして今私は母親。
…やはり体型なのでしょうか。
そんな気がしてなりません。
後輩のAくんと「チェルママ」
そんな私ですが、実は意外にも年下にも好かれた事があるんです。
といっても中学生の時ですが。
中学生の頃、運動部に所属していたというものの、やはりどこかぽっちゃりしていて丸かったのですが、小学生からの「お母さんキャラ」はやはり健在で、冗談で「ママ」と呼ばれる事もありました。
(ビッグマザーってこと?)
中学2年生の春、私の所属していたバドミントン部に新1年生が十数名入り、何故か男子の後輩ができました。
その後輩を「A」とします。
Aは人懐っこい性格で、いつも「チェルママ」と呼ばれていました。
Aは、私以外の同級生とはよっぽどの事がない限り話す事もせず、私の後をずっと付いてきていました。
それを見た下級生たちは、嫉妬なのか羨ましかったのかわかりませんが、良く私に絡んでくるようになっていました。
「先輩は特別な人。もしその気がないなら手を引いてほしい」
ある日、少し地味な感じの可愛らしい女の子が私のクラスに訪ねてきました。
私はたまたまトイレに行っていたのですが、所在を聞いたらしく、何故か個室まで特定されたようで、出ようとしているところでドアをノックされました。
私は返事をしてそのまま個室から出て、手を洗った後に彼女の方へ向き直り、要件を聞きました。
すると彼女は、「Aの事が好きだけどいつも先輩が一緒にいるから話しかけられない。Aにとって先輩は特別な人。もしその気がないなら手を引いてほしいし、私とAをうまい具合にくっつけさせてほしい。」と要求してきました。
私はAの事はただの後輩だと思っていたので、彼女に「私はAに対して恋愛感情はないから安心してほしい。間は取り繕ってやる。」と約束しました。
それからというもの、彼女は帰宅部だったにもかかわらず、よく私達の部活に遊びに来ていたし、Aと話している姿も度々見かけるようになりました。
私とAが一緒にいて近くに彼女がいた時は、私が自然に彼女をこちらに誘い、少し談笑した後に適当な理由をつけてその場から離れていました。
彼女から話を聞いてから2ヶ月ほど経ってから、たまたま私はAと二人きりになる機会がありました。
そこで、私はAから驚くべき事実を聞かされるのでした…。
「チェルママの事『お母さん』だと思うし『姉さん』だとも思ってるよ?」
後輩のAと二人きりになってしまい、私は内心困りましたが、Aが何だか「やっと一息つけた」という表情をしていたので、特に何も言えませんでした。
そして、Aは私にこう言いました。
「最近チェルママ全然俺と話してくれないですよね。なんでですか?俺、母親ってのはよくわかんないし、一人っ子だから姉さんってのもよくわかんないけど、チェルママの事『お母さん』だと思うし『姉さん』だとも思ってるよ?なのになんであいつと一緒にさせるんですか?」
私は驚きました。
彼女となるべく一緒にいさせようとしていたのがばれたのも衝撃的でしたが、何より「たった1つしか違わないのに“お母さん”や“お姉さん”のように思われていた」というのが衝撃的でした。
私自身、いくら同級生に「お母さんみたい」と言われているからといっても、さすがに下級生にまでそう思われるとは思っていなかったので、正直ショックでした。
私は「ああ…そうなんだ…」と、煮え切らない返事をして、その場を離れようとしましたが、Aに腕を掴まれ「話は終わってないよ!」と言われてしまいました。
私は仕方なく理由を話しました。
彼女がAの事を好きな事も、くっつけるようにしてくれと言われたことも。
彼女は「Aのお母さんになるし、お姉さんにもなるから、好きになってほしい。一緒にいたい。」と言っていたので、そのまま伝えました。
Aはとても驚いた表情をしていました。
「白くて丸いし、なんだか“母ちゃん”というイメージだったから」
…というのが、後輩のAとのエピソードなのですが、これには後日談がございまして。
実は二人きりになった後、彼女とAがめでたく付き合うこととなったそうです。
そして先日、Aとその彼女はそのままゴールインしたんだそうです。
世の中何が起こるかわかりませんね。
ちなみに、何故これを知ったかと言いますと、Aから「結婚しました」と連絡が来たからです。
そして、その時に彼に「何故私を“お母さん”って思ったの?」と聞いてみました。
すると彼は「少し言いにくいのですが…」と前置きをした後、答えてくれました。
「チェルシムさんは白くて丸いし、同年代や先輩方よりも落ち着いてて、なんだか“母ちゃん”というイメージだったから。」
…なんてそのままなんだ!
まあ、実際に“母ちゃん”になった今となっては、文句も出ませんが。

「…なんてそのままなんだ!」って、思わず声に出して笑っちゃった。
でも、中学生のチェルシムさんが「正直ショックでした」って書いてるところ、ちょっと胸がきゅっとなったな。
監修解説:当てはめられた「役」と、本当の自分はちがっていい

ダイキ先生、チェルシムさんは「母性本能はむしろ弱い」って書いてるのに、ずっと「お母さんキャラ」って言われてきたの。どうしてそうなっちゃうのかな。

Aくんの答えに、ヒントがあると思います。「白くて丸いし」「落ち着いてて」。チェルシムさんが何をしたかではなく、どう見えたかの話なんです。そこから見ていきましょう。
「お母さん」は、見た目から当てはめられた役
「お母さんみたい」と言われる理由として、よく挙げられるのは、世話を焼きすぎる、尽くしすぎる、といったふるまいです。
ふるまいが理由なら、ふるまいを変えれば役から降りられます。
でも、チェルシムさんの場合は少しちがいます。
本人は「誰か困っていたら『助けてあげよう』なんて思った事ない」と書いています。
それでも「お母さんキャラ」と言われ続けた。
Aくんの理由も「白くて丸い」「落ち着いてて」と、見た目と雰囲気でした。
人は、相手のことをよく知る前に、見た目からその人の「役」を決めてしまうことがある、と言われます。
丸くてやわらかい見た目は、「安心」「包容力」「お母さん」という役に結びつけられやすいのかもしれません。
そうして当てはめられた役は、本人の中身とずれていても、なかなかはがれないことが多いです。
「たるんだ体型だから?」は、チェルシムさんの気持ちとして受け取る
チェルシムさんは、「やはり体型なのでしょうか。そんな気がしてなりません」と書いています。
これは、長く「お母さんキャラ」と言われてきたチェルシムさんが感じてきたこととして、受け取るのがいいと思います。
ぽっちゃりの人がみんな「お母さん」に見られるわけではありません。
Aくん自身も、体型だけでなく「同年代や先輩方よりも落ち着いてて」と言っています。
落ち着き、話しやすさ、そばにいて安心できる感じ。そういう性格のよさも、「お母さん」という言葉にまとめられていたのだと思います。
「お母さん」と「恋愛対象外」は、同じではない
「お母さんみたい」と言われると、「恋愛の相手としては見られていない」と感じてしまう人は多いです。
中学生のチェルシムさんも「正直ショックでした」と書いています。
ただ、Aくんの言葉をよく見ると、「お母さん」だけではなく「姉さん」とも言っています。
そして「母親ってのはよくわかんないし」「姉さんってのもよくわかんないけど」と前置きしています。
中学1年生のAくんにとって、そばにいると安心できる年上の人を表す言葉が、それしかなかったのかもしれません。
彼を好きだった女の子も、チェルシムさんを「Aにとって先輩は特別な人」と見ていました。
恋愛かどうかとは別に、「特別な人」だった。
「お母さん」という言葉は、恋愛の外に置かれたというより、言葉の足りない「特別」の言い方だった、と考えることもできます。
「恋愛感情はないから安心して」と、すぐに答えたこと
女の子に「手を引いてほしい」と言われたとき、チェルシムさんはすぐに「恋愛感情はないから安心してほしい」と約束し、二人のあいだを取り持っています。
チェルシムさんは、Aくんのことを「ただの後輩だと思っていた」と書いているので、この答えは本心だったのだと思います。
そのうえで、読んでいる人に少しだけ考えてみてほしいことがあります。
「お母さんキャラ」と言われ続けると、自分のことを「恋愛の外側にいる人」だと思うようになりやすいんです。
そうすると、恋の話が出たときに、自分の気持ちを確かめる前に「私は関係ないから」と、取り持ち役に回ってしまうことがあります。
もし思い当たるなら、次に頼まれたときは、すぐに答えずに、一度だけ自分の気持ちを確かめてみてください。
関係ないと決めるのは、それからでも遅くありません。
「お母さんみたい」と言われたときに
- 尽くしすぎ・世話の焼きすぎに心当たりがあるなら、そこは一般的なアドバイスどおり、少し手放してみる
- 心当たりがないなら、それは見た目から当てはめられた役かもしれません。役と本当の自分は、ちがっていていい
- 「落ち着く」「安心する」は、あなたの長所として受け取ってみる
- 恋の取り持ちを頼まれたら、すぐに引き受けずに、自分の気持ちを一度確かめる
- 気になる相手がいるなら、「お母さん」の役のままでなく、自分の言葉で話してみる
「お母さんみたい」は、あなたのすべてを言い当てた言葉ではありません。
その言葉の外にいる本当のあなたを、自分だけは知っていてあげてください。
監修:ダイキ先生(上級心理カウンセラー)/プロフィール
もちこからの一言
「お母さんキャラ」でも「チェルママ」でも、チェルシムさんはチェルシムさん。
言われた役を、ぜんぶ引き受けなくていいんだよ。
チェルシムさん、「…なんてそのままなんだ!」のお話を聞かせてくれて、ありがとうございました。


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