こんにちは、このサイトの案内役のもちこです。(もちこってだれ?)
「ぽっちゃりは海外ならモテる」「外国人男性はぽっちゃり好きが多い」。
検索すると、こんな言葉がたくさん出てきます。
うん、国によって体型の見られ方がちがうのは、本当のことだと思う。
日本だと「大きい」と言われる体が、ほかの国では「ふつう」になることも、実際にあるみたい。
でもね、どの記事にもあまり書いてないことがあるの。
場所が変わっても、自分で自分を見る目は、すぐには変わらないってこと。
それから、「モテるかどうか」より先に、好きな人にどう呼ばれるかで、少しずつ変わっていくものがあるってこと。
今日紹介するのは、HIDIKIさんの体験談です。
小さいころから家族に「トド」と呼ばれてきたHIDIKIさんが、カナダで暮らすフランス人の彼から、思ってもみなかった呼び名をもらったお話です。
体験談:「トド」だった私が、「小鹿ちゃん」と呼ばれた日(HIDIKIさん)
※HIDIKIさんの体験談(当時の話)です。
カナダのぽちゃ子
アラサーのHIDIKIです。
現在カナダでフランス人の彼氏と同棲しています。
彼と知り合った時はすでに三十路を越えており、その時から(いや子供の時から)太めで身長も170㎝と横にも縦にも日本人の標準より大きい私を拾ってくれました(苦笑)。
この手の女は日本では需要が無いんですよ、ホント(トホホ)。
こちらに来るとかろうじて自分が大きすぎないようでありがたいです。
例えばバスに乗ると、もれなく隣にはお尻の大きな女性が座って2人掛けの座席なら彼女が1.3のスペースを使い、私が0.7のスペースを与えられる、という具合です。
私も小さくはないのでどうにかして1のスペースを使おうと小競り合いが始まります。
なんて小さい私…いや大きいんですけど。
とにかくぽっちゃりさん同士は本当に窮屈そうです。
「ポニョング、ポニョング」
話が逸れましたが、私の彼氏(ここでは“ムッシュ”と呼びます笑)はたぶん好きなタイプはデブじゃないと思いますが(何となく怖くて聞いたことない笑)、モデルさんみたいに痩せて化粧もプラスティックみたいな女の子もリアルじゃないと毛嫌いします。
まぁ素な感じがいいんでしょうか。
そんなムッシュはぽちゃ子な私のお腹をガシッと鷲掴みし、「ポニョング、ポニョング」と訳のわからない造語を発します。
子供だな。と最初は許していたのですが、「パタヨング、パタヨング」と繰り返し掴んできて、いやいや私だって気にしてるのにと思い「やめてよね!(怒)」と言うと「ヤメテヨネ〜♩」と一切悪びれない様子。
もう脱力し諦めて掴ませる私なのでした。
メールの最後の「マビシェット」
私の彼(ムッシュ)はフランス人ですが一緒にカナダに住んでいます。
カナダと言えば英語圏の国だと思われがちですが私の住んでいるケベック州はフランス語圏です。
ここではフランス語が聞こえない日なんてありません。
英語も話せるバイリンガルの人が多いですが、やっぱりフランス語を話せた方がいい。
私は…まだまだ練習が必要そうですが(汗)
そんなムッシュと付き合ってからメールを貰った時ビックリした事がありました。
彼は日本語が話せるので、日本語メールの最後にカタカナで「マビシェット」と書いてありました。
当時フランス語の知識がゼロだった私は、たぶんフランス語だと思うけど、これは何だろうとインターネットで調べました。
そこにはフランス人は恋人の事を動物などに例えて愛を込めて呼ぶ呼び方がある、と書いてありました。
意味は「私の(メスの)小鹿ちゃん」らしいです。
日本人にはなかなか照れ臭い呼ばれ方ですね。
「トド」以外、動物に例えられたことがなかった
もちろん女子なら言われて嬉しいと思いますが、小さな頃からぽちゃ子な私は家族から「トド」以外動物に例えられたことがないので(もちろんここにも愛はありましたが笑)、そんなにか弱いイメージの動物でいいんですか!?と刷り込み的にトドと言われていた私は最初抵抗がありました(笑)
でも慣れって怖い、今やもう他にもっと可愛い言い方ないのかなと思い始めました(笑)
そこでムッシュもたまに違う呼称を使ってきます。
数回「マピュス」と言われたので、それを調べると「私のノミちゃん」でした。
動物にも嫌われているノミを小さくて愛おしいものを例える為に使うって。
そんなに小さくしなくても…(汗)血を吸いすぎてパンパンなノミですな(笑)。
そんな彼を私は愛を込めて「モンプチムッシュ」(私の小さなムッシュさん)と呼びます。
彼は嫌がるというか恥ずかしがりますが、私は可愛いと思うんだけどな〜♩

「トド」から「小鹿ちゃん」、そして「ノミちゃん」。読みながら、何回も笑っちゃった。
「そんなにか弱いイメージの動物でいいんですか!?」って、最初はびっくりしちゃうよね。
監修解説:呼ばれ方が、自分の見え方をつくっている

ダイキ先生、「小鹿ちゃん」ってすごくうれしい呼び名なのに、HIDIKIさんは最初「抵抗があった」って書いてるの。うれしいのに抵抗って、どういうことなのかな。

HIDIKIさん自身が、ちゃんと答えを書いてくれているんです。「刷り込み的にトドと言われていた私は」。この「刷り込み」という言葉から見ていきましょう。
長く呼ばれてきた名前は、自分の見え方になっていく
小さいころから何度も呼ばれてきた呼び名は、ただのあだ名で終わらないことが多いです。
「私はこういう人」という自分の見え方の中に、少しずつしみこんでいきます。
HIDIKIさんは、家族の「トド」にも「もちろんここにも愛はありました」と書いています。
悪口ではなかった。それでも、動物に例えられるなら大きくて重たいもの、という見え方は残っていたのだと思います。
だから「小鹿ちゃん」と呼ばれたとき、うれしいより先に「そんなにか弱いイメージの動物でいいんですか!?」が出てきました。
自分の見え方と合わない言葉は、たとえほめ言葉でも、すぐには受け取れないことがあるんです。
「抵抗」は、受け取れないサインではなかった
うれしい言葉に抵抗を感じると、「素直に喜べない私はだめだ」と思ってしまう人もいます。
でも、それはふつうの反応です。新しい見え方が、古い見え方とぶつかっているだけなんです。
HIDIKIさんの場合、その抵抗をほどいたのは、説得ではなく「慣れ」でした。
「でも慣れって怖い、今やもう他にもっと可愛い言い方ないのかなと思い始めました(笑)」
同じ呼び名を、何度も、ふだんの暮らしの中でかけられる。
自分の見え方は、こんなふうに、毎日の小さなくり返しで書きかわっていくことが多いです。
「もっと可愛い言い方ないのかな」と思えたとき、HIDIKIさんの中で「私はトドだから」は、もう前ほど強くなかったのかもしれません。
「日本では需要が無い」は、HIDIKIさんの気持ちとして受け取る
体験談の最初に、HIDIKIさんは「この手の女は日本では需要が無いんですよ、ホント(トホホ)」と書いています。
これは、身長170㎝で太めの体で、日本で暮らしてきたHIDIKIさんが感じてきたこととして受け取るのがいいと思います。
日本で大きい体の女性がみんな選ばれない、ということではありません。
そして、「カナダならモテる」と言っているわけでもないんです。
HIDIKIさんがカナダで感じたのは「かろうじて自分が大きすぎないようでありがたい」。バスの座席で0.7のスペースをめぐって小競り合いをする、くらいの「ふつう」です。
ものさしが変わると、同じ体でも「大きすぎる」が「ふつう」になります。
ただ、それで自分の見え方まで一気に変わったわけではないことは、「小鹿ちゃん」への抵抗を見ると分かります。
場所が変わることと、自分の見え方が変わることは、別のことなんですね。
彼の好みを「聞いたことがない」まま、関係は続いている
HIDIKIさんは、ムッシュの好きなタイプを「たぶん好きなタイプはデブじゃないと思いますが(何となく怖くて聞いたことない笑)」と書いています。
好きな人の体型の好みは、気になるけれど、聞くのはこわいものです。
でもHIDIKIさんの体験談を読むと、二人のあいだにあるのは「好みのタイプかどうか」の答え合わせではなく、毎日の呼びかけのやりとりです。
「マビシェット」「マピュス」と呼ばれ、HIDIKIさんは「モンプチムッシュ」と呼び返す。
好みのタイプという「一般的な答え」より、目の前の相手がどう呼んでくれるか。
こちらのほうが、ずっと確かな手がかりになることが多いです。
お腹をつかまれる「ポニョング」について
ムッシュがお腹をつかんで「ポニョング、ポニョング」と言う場面では、HIDIKIさんは「私だって気にしてるのに」と思い、「やめてよね!(怒)」と伝えています。
そのうえで、最後は「脱力し諦めて掴ませる」ことを、HIDIKIさん自身が選んでいます。
こうしたやりとりを笑いにできるかどうかは、人それぞれで、その日の気持ちによってもちがいます。
もし本当に嫌なときは、嫌と言っていいんです。言い方を変えたり、落ち着いたときに理由を話したりすると、伝わりやすくなることもあります。
(体を触られるのが嫌だった気持ちを、旦那さんと話し合った体験談は、こちらで読めます)
自分の呼び名を、書きかえたいときは
もし、昔からの呼ばれ方が、今も自分の見え方に残っていると感じるなら、こんなことから始めてみてください。
- 自分がどう呼ばれてきたか、一度書き出してみる。「愛はあった」呼び名でも、自分の見え方に残っていることがあります
- うれしい呼び名に抵抗を感じても、自分を責めない。それは、新しい見え方が入ってきているサインです
- 「ありがとう」だけ返してみる。受け取れたかどうかは、あとからついてきます
- 好きな人の呼び名を、くり返し聞いてみる。HIDIKIさんのように、「慣れ」が見え方を書きかえてくれることがあります
呼ばれ方は、自分の見え方をつくります。
だから、あたらしい呼ばれ方に出会えたら、それは自分を見直すきっかけにもなるんです。
監修:ダイキ先生(上級心理カウンセラー)/プロフィール
もちこからの一言
「トド」でも「小鹿ちゃん」でも、HIDIKIさんはHIDIKIさん。
でも、好きな人が「小鹿ちゃん」って呼んでくれるなら、その呼び名、ちょっとずつ自分のものにしちゃおうよ。
HIDIKIさん、カナダから「マビシェット」のお話を聞かせてくれて、ありがとうございました。


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