こんにちは、このサイトの案内役のもちこです。(もちこってだれ?)
「ぽっちゃり 自虐」で調べると、言ってることが真っ二つなの。
「自虐ネタは男性に引かれるからやめよう」っていう記事と、
「かわいい自虐ネタは、男性が食いつきやすい」っていう記事。
自分を下げすぎる言葉が、相手を困らせることがある。これは本当だと思う。
返し方に迷わせちゃうこと、あるもんね。
でもね、どっちの記事も、気にしているのは「男の人にどう見えるか」だけなんだよね。
からかわれて、場の空気をこわさないように、とっさに笑いで返したこと。
そのあと冷たい一言が返ってきて、その場では笑っていたけど、帰ってからじわじわ落ち込んだこと。
言った本人がどんな気持ちだったのかは、どこにも書いてないの。
今日紹介するのは、machida machikoさんの体験談です。
飲み会で「安産型」の自虐を冷たく返された夜のお話と、「男らしくなくてごめんね」と言う彼のお話、2つのエピソードをお届けします。
体験談:「安産型」と笑った私と、ひ弱な彼(machida machikoさん)
※machida machikoさんの体験談(当時の話)です。
「私は安産型だからいいお嫁さんになりますよ」
白くてモチモチな肌。触るとプニプニとして気持ちが良いお肉。お菓子で例えるなら、まるでマシュマロのような感触。そんなぽっちゃりボディを持つ女子をマシュマロ女子といいます。
とっても愛らしくて素敵な表現だと思いませんか?私はこのマシュマロ女子という言葉は大好きで、ぜひ広めたいのですがなかなか浸透しないようです。
それどころかせいぜい「安産型だね」と言われるのが関の山です。安産型とはつまり、骨盤がしっかりしてお尻がでかいということ。褒めてるんだかけなしているんだかよく分からない言葉です。
お酒の席でちょっとぽっちゃりしていることをからかわれたとき「私は安産型だからいいお嫁さんになりますよ」と言ったことがあります。自虐的なギャグのつもりでした。
すると男性から「俺はそんな基準で彼女を選ばない」と冷たい一言が。ちょっと気になっていた男性だっただけに、ぐさりと胸につきささる言葉でした。
その後も楽しく飲んでいたのですが、翌朝なんだか悲しい気持ちになったことは言うまでもありません。デブだって案外傷つくんですよ。
早く私の周りにも「かわいいマシュマロボディだね」と言ってくれる優しい男性が現れないでしょうか。
「男らしくなくてごめんね」
一昔前はダイエットブームでした。ですが、最近は過激なダイエットに警鐘を鳴らす傾向にあるような気がします。
逆に、ちょっとぽっちゃりしている女性の方がモテるなんてことも。街コンなんかでも「ぽっちゃり女子とガリ男子の合コン」というイベントも開催されているそうですよ。
ガリガリな男性の方が、ふくよかな女性を好きになる傾向があるということでしょうか。自分に無いものを求めているのかもしれませんね。
そういわれてみれば、私の周りでもぽっちゃり体型同士のカップルっていない気がします。女の子が大きな体をしていると、男性は細身であることが多いのです。
そんな私も典型的な「ぽちゃとガリのカップル」であります。彼が私をお姫様だっこしようものなら、彼の腰は砕け散るでしょう。彼はすぐ風邪をひいてしまう方で、雄々しい、マッチョ、漢なんていう単語からは程遠い人。
「男らしくなくてごめんね」と彼に言われることがあるのですが、そんなひ弱な彼もかわいいんですよね。彼も「健康的で気持ちのいいお肉がついた女性の体が好き」という変わり者。
私たち、変わり者同士、お似合いカップルなのかもしれません。もし結婚するなら、披露宴では私が彼をお姫様だっこして入場してあげようかな。

「その後も楽しく飲んでいたのですが、翌朝なんだか悲しい気持ちに」…ここ、わかりすぎて胸がきゅっとなったよ。
その場では笑えちゃうんだよね。落ち込むのは、ひとりになってから。
だから、彼の「男らしくなくてごめんね」に「そんなひ弱な彼もかわいい」って返せるところまで読んで、なんだかほっとしちゃった。
披露宴のお姫様だっこ、ぜひ見てみたい!
監修解説:同じ自虐でも、笑いになる場所と、傷になる場所がある

ダイキ先生、やっぱり自虐ネタって、言わないほうがいいのかな? でも、からかわれたときに笑って返さなかったら、空気が悪くなっちゃいそうで…。

「言うか、言わないか」の前に、見てほしいところがあります。machida machikoさんの体験談には、体型をネタにした言葉が2回出てきますよね。飲み会の「安産型」と、彼との「お姫様だっこ」。同じ自虐なのに、残ったものがまるでちがうんです。
「安産型」のギャグは、自分を守るための言葉だった
まず、ギャグが出た場面を見てみます。
machida machikoさんは、自分から体型の話を始めたわけではありません。「お酒の席でちょっとぽっちゃりしていることをからかわれたとき」に、「私は安産型だからいいお嫁さんになりますよ」と返しています。
からかわれたとき、人はとっさに「場をこわさずに、自分も傷つかずにすむ返し方」を探します。
怒れば空気が悪くなる。黙れば気まずい。
そこで、からかわれた内容を自分から笑いに変えて、先に着地させる。これは、とても自然な守り方です。
自分を先に下げておくことで、相手からの評価に備えることを、心理学ではセルフハンディキャップと呼ぶことがあります。
ただ、ここで大事なのは、ギャグを言った人がいけないわけではないということです。
その前に、からかいがありました。自虐は、その場で自分を守るために出てきた言葉だったんです。
「俺はそんな基準で彼女を選ばない」が、胸につきささった理由
そこに返ってきたのが、「俺はそんな基準で彼女を選ばない」でした。
この男性がどういうつもりだったのかは、体験談からは分かりません。
「安産型かどうかで人を選んだりしない」という意味だった可能性もあります。言葉の中身だけを取り出せば、体型で人を選ばない、とも読めるんです。
それでも、machida machikoさんには「冷たい一言」として届き、「ぐさりと胸につきささる」言葉になりました。
自虐ギャグには、「笑ってほしい」「軽く受け流してほしい」という小さなお願いがこもっています。
そのお願いに、まじめな否定で返されると、言われた側は「ギャグが外れた」だけでなく、自分ごと「選ばない」と言われたように感じやすいと考えられます。
しかも相手は、「ちょっと気になっていた男性」でした。気になる人の言葉ほど、深く入ってくるものです。
傷つくのは、その場ではなく「翌朝」
体験談でいちばん心に残るのは、ここかもしれません。
「その後も楽しく飲んでいたのですが、翌朝なんだか悲しい気持ちになった」。
場の空気を大事にする人ほど、その場では気持ちを後回しにして、笑い続けることが多いです。
傷ついた気持ちは、ひとりになって、気を張らなくてよくなったときに、遅れてやってきます。
そして、自虐で笑いをとる人は、まわりから「本人は気にしていない」「ネタにできるくらい平気なんだ」と思われやすいと言われます。
だからこそ、machida machikoさんの「デブだって案外傷つくんですよ」という一言は、とても大事です。
笑って返せたことと、傷つかなかったことは、別のことなんです。
「男らしくなくてごめんね」と「かわいい」のあいだ
もう一つのエピソードでは、自虐を口にするのは彼のほうです。
すぐ風邪をひいて、「雄々しい、マッチョ、漢」からは程遠い彼が、「男らしくなくてごめんね」と言う。
ここで、machida machikoさんの返し方に注目してみてください。
「そんなことないよ」と打ち消すのでも、まじめに否定するのでもなく、「そんなひ弱な彼もかわいい」と、そのまま受け取っています。
彼のほうも、「健康的で気持ちのいいお肉がついた女性の体が好き」と言っています。
おたがいに、世の中の「こうあるべき体」からは少し外れている。
その外れたところを、直そうとせず、相手の「好きなところ」として受け取り合っているんですね。
machida machikoさんが「変わり者同士」と書いているのは、そういう関係なのだと思います。
なお、「ガリガリな男性の方が、ふくよかな女性を好きになる傾向」「ぽっちゃり体型同士のカップルっていない気がします」は、machida machikoさんが自分のまわりを見て感じたこととして受け取りたいと思います。
体型の組み合わせは、カップルの数だけあります。細い人を選ばなきゃ、ということではありません。
自虐が「笑い」になるのは、受け取ってもらえる場所
最後の「披露宴では私が彼をお姫様だっこして入場してあげようかな」も、体型をネタにした言葉です。
でも、飲み会の「安産型」とは、まったくちがう温度で書かれています。
飲み会のギャグは、からかいから身を守るための言葉でした。
お姫様だっこの話は、「このままの私」と「このままの彼」がそろっているところで、二人で笑える冗談です。
同じ自虐でも、受け取ってもらえる場所で言うと笑いになり、身を守るために言うと傷が残りやすいと考えられます。
自虐ネタで、あとから落ち込んでしまったら
- 「言わなきゃよかった」と自分を責める前に、その前にからかいがなかったか、思い出してみる。自虐は、その場で自分を守ろうとした証拠です
- その場で笑えていても、あとから悲しくなるのは自然なこと。「平気なふりができた自分」を、ひとりのときに少しねぎらってあげてください
- からかわれたときの返し方は、自虐だけではありません。「その話はいいよ〜」と笑顔で話題を変えるだけでも、自分を下げずにすみます
- 自虐を「笑い」として受け取ってくれる人の前では、無理にやめなくていい。言ったあとに、心が軽くなるか、重くなるか。それが、その場所で言っていいかどうかの目安になります
自虐ネタが引かれるかどうかより、大事なのは、言ったあとのあなたの気持ちです。
笑って返したその奥で、ちゃんと傷ついていた自分のことも、忘れないでいてあげてくださいね。
監修:ダイキ先生(上級心理カウンセラー)/プロフィール
もちこからの一言
自虐って、悪者にされがちだけど、
本当は「この場をこわしたくない」っていう、やさしさと強がりから出てくることが多いんだよね。
だからこそ、その言葉を「かわいい」って受け取ってくれる人の前でだけ、思いきり笑えたらいいなって思ったよ。
machida machikoさん、笑いのなかにちゃんと「傷ついた」も書いてくれて、そしてお姫様だっこの未来まで聞かせてくれて、ありがとうございました。

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