こんにちは、このサイトの案内役のもちこです。(もちこってだれ?)
「彼氏の家族に、太ってるって思われてたらどうしよう」
検索すると、出てくるのは「彼の親に会うときの服装」「手土産の選び方」「好印象な話し方」といった挨拶のマナー。それから、結婚したあとの、お義母さんとの付き合い方の話。
うん、どれも大事。初めて会う日にきちんとしておきたい気持ち、すごく分かる。
でもね、マナーをちゃんと守っても、防げないことがあるの。
それは、自分がいないところで、家族が自分のことを話しているのを、聞いてしまうこと。
「聞いちゃった言葉、どうしたらいいの?」
「彼に言うべき? 黙っておくべき?」
そこまで書いてある記事は、ほとんど見つからなかったんだ。
今日紹介するのは、ひろあゆいさんの体験談です。
彼の家で、2階の部屋から、1階のお母さんとお姉さんの会話を聞いてしまったお話。それから、居酒屋で、知らない女性に彼の「趣味」を決めつけられたお話です。
体験談:彼の家族と、知らない誰かの「趣味」の話(ひろあゆいさん)
※ひろあゆいさんの体験談(当時の話)です。
2階の部屋で、聞いてしまった会話
当時付き合っていた彼氏のご両親に会いに行ったことがあります。
「今度両親に会ってほしい」と言われたので、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
その時の事です。
初対面の時は何も問題なく、緊張はしましたが特に悪い印象もありませんでした。
何回か行くにつれて、彼のお母さんも気がゆるんでくるのでしょうね、私が2階の彼の部屋に居るときに、1階のリビングから大きな笑い声や話し声が聞こえてきました。
声の主は、もちろん彼のお母さんと、彼のお姉さん。
盗み聞きなんてよくない…と思いつつ、気になって彼の部屋の戸のそばでつい聞き入ってしまいました。
そのときの彼は、ゲームをしていて、全く気づいていませんでした。
聞き耳を立てているとこんな会話が耳に入ってきました。
(姉)「あの子(彼)の趣味ってあんな感じだったんだね~」
(母)「まぁいいんじゃない?」
(姉)「でもさ~もしかして、巨乳が好きってこと!?」
(母)「まさか~」
(姉)「だよね、お母さんだってあたしだって太くないし。男の子はお母さんに似た人を好きになるって言うじゃない」
(母)「そおかしら」
(姉)「ってかさ~、前に連れてきた子の方がお母さんに似てなかった?華奢だったし。」
(母)「そんなことないわよ」
(姉)「ってかぽっちゃりだしね。ぽっちゃりっていうか太ってるし。巨乳っていうかむちむちだから大きく見えるだけだしね」
などと話していたのです。
私も笑ってしまうほどの言われようでした。
彼のお姉さんの「ぽっちゃりしているだけで巨乳じゃない」というのは事実です。
ぽちゃ子でAカップなんてたくさん居ます。
ぽちゃ子だけど、中学生並みに小さい子が多いんです。
でも、前の彼女のほうが良いだなんて…やっぱりへこみますよね。
聞き耳を立てていたなんて彼には言えませんでしたが…もしかしたら、私のこと好みじゃないのかも…とも思いました。
なんで彼が私を選んだのかはわかりませんが、複雑な気持ちになりました。
居酒屋で、知らない女性に言われた「趣味悪!」
一般的にぽちゃ子と呼ばれる私にも彼氏がいました。
彼は普通体型、身長も割りと高いほうです。
まだ出会って半年、付き合って数ヶ月の頃でした。
昼間からカフェに行き、その後は映画館、ドライブをしたりと普通にデートをしたあと、一緒に居酒屋に行って飲んでいました。
週末だったので、居酒屋の個室は満席。
カウンターでいいですかと聞かれ、騒がしいけど仕方ないねと話しながらトイレ近くのカウンターで飲んでいたのです。
飲み始めて1~2時間程たった頃だったと思います。
一日中色々な話をしていたので、話題も尽き、今日の映画の話やドライブの話、今度はどこに行こうかと話していました。
楽しく話していたはずなのに…次の瞬間に一転しました。
急に、私の肩に巻いていたストールが引っ張られたのです。
突然のことで「え?」と思って振り向くと、酔った女性が私の座っている椅子の後ろで2人転んでいたのです。
「転んじゃったよ~ウケる~」「○○が転ぶからだし~」と大声で笑いながら。
「大丈夫ですか?」と聞くと「あ~ごめんなさ~い!やだ~ストール引っ張っちゃった~ごめんなさ~い!」と。
「あ、いえ私は大丈夫ですけど」と私が答え、女性①が顔をあげた瞬間「あ!!A君!?」と。
A君とは、そう、彼です。
「え?」と私が聞く間もなく女性①「え!何やってるの?」と怒り調子。
唖然とした私の顔を彼は見ながら「えっと…え?」と挙動不審。
もう1人の女性②が「誰?知り合い?」と聞くと、女性①はそんなこと耳にも入らない様子で「ドライブ行ったじゃん!」女性②「は?」と。
全く噛み合っていない会話を聞きながら、彼氏に「え、本当?」と聞くと横から女性①がものすごい剣幕で「彼女ですか?付き合ってるんですか?」と。
「はい」と答えると泣きながら「最低。勘違いさせんなや!つーかこんなデブとか趣味悪!」と捨て台詞。
その後彼に問い詰めたところ、友達にどうしても行ってやってと言われてドライブに行ったけど、何もないと自白。
彼はボソっと「あんな女と何もなくてよかった。あぁいう細くて自分に自信があるやつって本当に怖い」と。
「太くてマイナス思考でごめんね」と私は言いましたが、細い子より選んでもらっただけでよかったなと思いました。

「私も笑ってしまうほどの言われよう」って書けるの、強いなぁって思った。
でも、そのあとの「やっぱりへこみますよね」に、ほんとの気持ちが出てる気がする。
それに、知らない人から「趣味悪!」って……彼のことなのに、なんでひろあゆいさんが言われなきゃいけないの。
監修解説:聞いてしまった言葉を、どこに置けばいいか

ダイキ先生、彼の家族にあんなふうに言われてたって知ったら、もう彼とはうまくいかないのかなって思っちゃうよね……?

そう感じるのは自然なことです。ただ、結論を出す前に、ひろあゆいさんが聞いた会話を「誰が、何を言ったのか」で一度分けてみましょう。分けると、見え方が少し変わってきます。
聞こえたのは「家族の会話」。彼の言葉ではなかった
もう一度、会話を見てみます。
- 「あの子の趣味ってあんな感じだったんだね」「前に連れてきた子の方が〜華奢だったし」「ぽっちゃりっていうか太ってるし」→ お姉さん
- 「まぁいいんじゃない?」「そんなことないわよ」→ お母さん
- その場にいなかったのが、2階でゲームをしていた彼
ひろあゆいさんが受け取ったのは、お姉さんの言葉です。それなのに、最後に浮かんだのは「もしかしたら、私のこと好みじゃないのかも」という、彼の気持ちへの不安でした。
聞いてしまった言葉は、こんなふうに「この人たちがこう言うなら、彼もきっとそう思ってる」と、そこにいない人の気持ちにまで広がりやすいんです。
でも、彼の気持ちは、彼の言葉と行動でしか分かりません。家族の会話は、家族の会話として置いておいていいんです。
聞いてしまった言葉は、面と向かって言われた言葉より残りやすい
自分がいないと思って話している言葉は、「これが本音なんだ」と感じやすいと言われます。
しかも、聞いてしまった側は、言い返すことも、確かめることもできません。「聞き耳を立てていたなんて彼には言えませんでした」と、ひろあゆいさんも書いています。
言い返せない言葉は、行き場がないぶん、心の中で何度も繰り返されやすいんですね。
「私も笑ってしまうほど」と書けるくらい明るく受け止めても、「やっぱりへこみますよね」が残るのは、そのためだと考えられます。へこんでしまう自分を、責めなくて大丈夫です。
「前の人と比べられる」と、人は自分を足りない側に置きやすい
いちばん刺さったのは、体型そのものより「前の彼女のほうが良い」という比べられ方だったように読めます。
比べられると、人は比べられた点で「自分が負けている」と受け取りやすいと言われます。華奢かどうか、というたった一つの物差しで比べられただけなのに、自分の全体が負けたように感じてしまう。
でも、それはお姉さんの物差しです。彼がひろあゆいさんのどこを見て選んだのかは、その物差しには入っていません。
知らない人の「趣味悪!」も、同じ形をしている
もう一つの体験談では、知らない女性が「こんなデブとか趣味悪!」と言い捨てました。
お姉さんの「あの子の趣味ってあんな感じだったんだね」と、形がよく似ています。どちらも、本人ではない誰かが、彼の「趣味」を勝手に評価しているんです。
そして、ひろあゆいさんは「太くてマイナス思考でごめんね」と謝り、「細い子より選んでもらっただけでよかった」と書いています。
体型のことを言われ続けてきた人は、恋愛の中で自分を「選んでもらう側」に置きやすいことが多いです。だから、傷つけられた場面でも、先に謝ってしまう。
でも、あの夜、ひろあゆいさんが謝らなければいけないことは、何もありませんでした。
彼に話す? 話さない?
聞いてしまったことを、彼に話すかどうか。どちらが正解ということはありません。
- 話さないのも、一つの選択です。家族の会話は家族の会話として置いておき、彼との関係は、彼の言葉と行動で見ていく
- 話すなら、家族を責める形より、「聞こえてしまって、私はこう感じた」と、自分の気持ちを中心に伝えるほうが、彼も受け止めやすいことが多いです。家族を悪く言われると、彼は家族と恋人の間で板挟みになりやすいからです
- 結婚を考えているなど、これからも家族と関わっていく相手なら、一人で抱え込まずに、どこかのタイミングで話せるといいですね
「なんで私を選んだの?」の答えは、彼の中にある
「なんで彼が私を選んだのかはわかりませんが」
ひろあゆいさんのこの一文は、とても正直だと思います。
その答えは、お姉さんの会話の中にも、居酒屋の女性の捨て台詞の中にもありません。あるとしたら、彼の中です。
家族や知らない誰かの物差しで、自分の価値まで決めなくて大丈夫ですよ。
監修:ダイキ先生(上級心理カウンセラー)/プロフィール
もちこからの一言
聞いちゃった言葉って、なかなか忘れられないよね。
でも、「彼の趣味」を決めるのは、お姉さんでも、知らない誰かでもなくて、彼だよ。
ひろあゆいさん、2本目の体験談も、明るく、正直に聞かせてくれてありがとうございました。


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